2008年03月13日

幼児期発達障害の見方関わり方 大阪医科大学LDセンター 竹田契一教授

幼児期発達障害の見方関わり方
  大阪医科大学LDセンター 
       竹田契一教授

リード
LD、ADHD、自閉症、どれをとっても親の育て方が悪いという人がいるがそれは間違いだ。 神戸市私立幼稚園連盟の発達障害の研修で、子育て相談をしている大阪医科大学LDセンターの竹田契一教授は先生や親が勝手に判断しないで相談を受けに来てくださいと訴えた。
  
 一年間ここで発達障害、子育て相談をしています。
大雑把に数えて幼稚園の先生は約四分の一、リピーターが多いです。
幼稚園から6.3%の発達障害が出ている。40人学級で2人位です。
発達障害は年長からですが年少から分かるものもある。
多動性の強い子、LDは年長さんから分かる。
学習障害を診断するのは小学校一年以降です。
幼稚園でこの子はLDですと言い切っては危ない。
読み書きや計算障害を調べなければいけない。
幼稚園段階では個人差が大きすぎる。
使うならLDの疑いがあると言う言い方をします。
ADHD、注意欠陥多動性障害、これは3才児から分かる。
多動で、動きが大きい子、集中力が非常に悪くてじっとしておれなくて、先生の話を聞いていない。
14才までに一回骨折すると言う怖いデーターがある。
相談に来るのはアスペルガー症候群、高機能自閉症の子の保護者がものすごく多い。
幼稚園の先生が気づかなくても親はおかしいと思っている。
逆の幼稚園の先生が気づいて親が気づいていないケースが多いのですが。
文科省が特別支援を17年に発達障害の対象を公立小学校まで下げた。
私立もちゃんとやって無いと間に合わない。

言葉の遅れについて

言葉の遅れの問題ですが、3才児はどこまでしゃべれるか、3才児は何が出来て何が出来ないか、どこまでコミュニケーション能力があるのか分からなくて指導は出来ない。
それぞれの先生が自分なりの発達観を持たなければ幼稚園の先生にはなれないと思ってください。
言葉の遅れは2才分遅れたら時に気がつく。
言葉の発達障害がある子の親に対する指導で今までは、1言葉がけはもっとしなくちゃ。2楽しく子どもと遊んであげてとしてきた。
ところがここに大きな落とし穴がある。
言葉がけは、本当は大変難しい。
今の言語発達の鉄則は、りんごを「ご」バナナを「ナ」と言っても子どもはちゃんと言ったと思っている。昭和50年ころから、言葉の発達の考え方が随分変わってきている。
正しい日本語をしゃべるよりも先ずは伝わるか、どうかに変わってきた。
正しい言葉の指導はもっと後のことです。
子どもの言いたいことを分かったよ、と伝えることに大きな意味がある。
言葉がけは伝達機能で。正しい日本語をしゃべることでない。ゼスチャーでも良い、子どもが自分のことを分かってくれていると思うことが大切です。
幼児は外からいっぱい詰め込むのではなく、内側から生じる意欲を尊重して自発的に活動することが大切です。
しかも楽しいことは繰り返します。遊びはその過程そのものが目的です。
子どもに最初から何でもかんでも教え込むのではなく、こうしなさいと言う様な指示的、命令的な言葉を出来るだけ少なくする。
その子の発達レベルに合わせた指導が必要です。
 ここがしっかり出来ると発達障害の指導がもっと簡単になる。
 子どもを静かに見守り、興味遊びを観察して、子どもの気持ちや発達レベルを理解して子どもの言おうとしていることに耳を傾ける。
言葉がけも子どものリズムに合わせ、すること良く見て、子どもの意図を理解して大人も楽しむ。
発達障害の子どもに絶対してはいけないのは指示、命令、あるいは禁止です。
これをやればやるほど不快体験が広まります。
先生はべらべらしゃべる人ほどだめです。子どもを静かに見守り観察することが大切です。

 時々幼稚園の先生でもいますが言葉をたくさんかけるのは最悪の状態です。
 昔はたくさん言葉をかけると、伸びると言った。今は違う、子どもの気持ちが、こちらを向いている時にタイミングです。キャチボールです。
言葉をたくさんかけても言葉が伸びる訳ではない。
お母さんで言葉がけを間違えて、べらべらしゃべりまくって人がいます。
全部大きな声で、指示、命令、早口、楽しそうでない。
 
多動症は3才児位で家庭と幼稚園で同じ状態が半年以上続いた時にADHDと言う名前がつきます。
パニック、動き回る、一言多い、落ち着きがない症状です。
発達障害はLD、ADHD、自閉症、どれをとっても親の育て方が悪いからでない。
ゴーイングマイウェイで、自己中心的、そう思える子が本当はそうでなくて発達障害で環境要因なのか、発達がらみなのか判断するためにも子育て相談使ってほしい。
発達障害は軽い脳障害、未成熟な脳の働きで生まれた子、兄弟で幼稚園にいる場合、家族性が強いから上の子に出たら下の子も注意深く見ていかないといけない。
障害を克服するのにどれだけかかるか、10年計画だと思ってください。
見つかった時から5年一区切り2回繰り返します。年少さんで見つかったら小学校6年から中1くらいまで。
ソーシャルスキルを教えるのに5年かかる。
1幼稚園で遊ぶ時、くるくる回る。2トランポリンなど上下運動が楽しい。
3バランスが悪い。4生傷絶えない。5廊下を曲がるとき人とぶつかる。
4はさみが上手に使えない。5じゃんけんするときチヨッキが遅れる。
6すぐ靴下を脱ぐ子。7べとべとしたものを触りたがらない子。
一番悪いのはシャツの首のタグをとってくれと言う子。冬の服を夏も着たがる子。 幼稚園で別のものに着替えさそうとするとパニックを起こす。家で同じパジャマを」しか着たがらない子。
 以上自閉症の子どもさんの特徴です。極めつけは6才になっても左右が分からない子、きき手がはっきりしない子は要注意、両手ではさみが使えることいいことではない。
人間の手は3才過ぎるとどちらかに固まるように出来ている。
ジャンプ出来ない子は低緊張の子が多い。感覚運動のレベルの弱い子が幼稚園に来る。子どもがスローモーションの動きが出来ると筋力の発達に非常に良い。太極拳は呼吸調整、姿勢コントロール、感覚運動に良い。
多動の子には瞬発力よりもジョギング的なものが良い。集中するには体力を使った方が良い。多動の子は理由があるから動き回っている。幼稚園や学校で動き回った罰で休み時間遊ばせないのは逆効果です。
今小学校で発達障害の子がいる場合、絶対否定的な文章で書かないようにお願いしている。走らないでねと言われてもアスペルガーや高機能発達障害の子はどうしてよいか分からない。だから廊下はゆっくり歩こうねとして欲しい言葉で書く。ソーシャルスキルトレーニングで手をとって一緒に歩き、次に一人で歩かす。ゆっくり歩くとはこういうことかと身をもって教える。言葉での指導は発達に問題がある子には意味がない。こうした方が良いのよということは最初から教える方が子どもの自信がつく。特に幼稚園は小学校と違って出来るだけ不快体験を持たせてはいけないところです。小学校では難しいのでせめて肯定的言葉で自尊感情を持たさないといけない。
自閉の子に聴覚に問題を抱えている子がいる。視覚、聴覚、触覚、バランスの感覚系に障害があり嫌悪感を持っている。先生の方針や、態度、やり方が間違っている場合もある。

虐待ネグレクト

放ったらかし、ぷんと匂う、髪をとかしてない、痩せてくる、45才で虫歯の治療ができてないなど子どもの健康管理ができていないのも虐待ネグレクトです。
 母親が、あんたなんか、生むんじゃなかったと言う言葉は絶対使ってはいけない。特に知的に高い子ほど要注意です。
アスペルガー、言葉多弁、虫博士、恐竜博士、鉄道博士など狭い範囲のことを深く知っている。
高機能発達障害、言葉たどたどしい、オタク族たくさんいる。
共通しているのは教えないのに文字を覚える、友達少ない。

ソーシャルスキルを教える

すぐ人に触る、大きくなって誰にでも触ると問題になる。ここは触ってよい、触ってはいけないと教えてください。人の命は大切だと教えてください。虫を殺すとか、銃を集めるとか、読んでいるものが危なそうになったら、人の命がどれだけ大切なものか叩き込んでください。

 子育て相談をしています。幼稚園の先生で判断せず、大丈夫ですと無責任なことは言わないで下さい。
うちで検査しますので是非相談に来てください。相談で親だけ来て先生が来ないのはもったいない。 1検査 どこでつまずいているか検査  2おかあさんの面接 3先生の園での指導法
どうか先生のために開いているので必ずがついてきて下さい。

posted by 編集長 at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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